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医療トピックス[長野県版]

増築のPICU、18日から稼働 県立こども運営協

医療タイムス 長野県版 2017.03.09 
医療ニュース
 県立こども病院運営協議会(宮澤宗弘会長=安曇野市長)は8日、2016年度第2回会合を開き、小児集中治療室(PICU)の増床病棟が18日から稼働すると報告した。これまでのPICU既存棟を改修し、新PICUは9月1日に開設する。このほか、食物アレルギー診療体制の充実や、小児股関節センター設置による成果などの業務実績を話した。
 増床病棟で新規に稼働するのは8床。18日の引っ越し後、既存PICUを現在の8床から4床に改修する。壁を取り払い両棟を一体化させた新PICUは、9月1日、全12床でフルオープンする。
 業務実績報告では、県内で手薄だった食物アレルギー診療の充実のため、3年前に県外から専門医を招聘していたが、その成果として、食物負荷試験の実施により54人がこれまで除去していた食材を食べられるようになったと説明。原田順和院長は「公開講座の実施、アレルギー有資格者(アレルギーエデュケーター)の看護師、関わる人材を多職種にも広げることで、より一層の充実を図っていく」と強調した。
 17年度計画に盛り込む新規の取り組みでは、発達障害児診療の強化を目的に、4月に専門医の着任を予定。信大病院やこころの医療センター駒ケ根と連携し、子どもの心の診療を充実させていくとした。
 小児がん診療では、緩和ケアの認定看護師を配置するなど、緩和ケアに特化した活動を促進するほか、子どもが家族と過ごせるファミリールームを4月から増築・稼働するなど、環境整備を進めていく。【3月10日号タイムスFaxに掲載】
県立こども運営協
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