上伊那医療生活協同組合老人保健施設はびろの里(中川淳施設長)は、1日から低所得者などが老人保健施設のサービスを無料または低額な料金で利用できる無料低額老健事業を開始した。介護利用料が払えないなどの理由でサービスを受けられない人が、同事業を足掛かりに老健を利用できるようになることが目的で、同施設では以前より事業開始を検討していた。
無料低額老健事業は、社会福祉事業法で規定された制度で、年金収入が少ない人や生活保護受給者、ホームレスなどの生計困難者が所得などに応じて無料または低額な料金で老健を利用できる。利用は、必要書類を提出後に審査により適用の可否が決まる。
古畑克己事務長は「事業を始めたばかりで、今は問い合わせの段階。介護サービスを利用してもらうことで専門職のアセスメントにもつながる。介護施設は敷居が高いと思っている人も、諦めずにまずは相談に来てほしい」と話している…【3月9日号タイムスFaxに掲載】