恵仁会(黒澤一也理事長)は、中込駅前に新築移転の建設を進めていたくろさわ病院と介護老人保健施設「安寿苑」を併設させた複合施設が完成し、4月3日から使用を開始する。リハビリテーションスペースや病棟フロアを拡充したほか、地域住民に貸し出す公民館(中込会館)を併設するなど、駅前活性化に貢献していく。
建物は地下1階地上6階建てで、1階が外来診療室や地域連携室。2階は通所用リハビリテーション室、保健医学センター、200人収容の中込会館で、建物北側立体駐車場と渡り廊下で接続。外来・入院以外の来館者の往来や利便性に配慮した。3階は一般43床、療養40床の病棟。4階は外来・入院のリハビリテーションセンターや手術室。手術室2室のうち1室は最新の粉塵除去装置を備えたクリーンルームとなる。5~6階は老健施設「安寿苑」(入所82床、通所40人)。
工事費は約53億円、延べ床面積1万4495㎡。中込会館では地域公開講座、入社式など幅広い利用を見込んでおり、病院事務局は「さまざまな可能性が考えられる。地域と共同し町を活性化していきたい」と話している。
旧棟は7月に取り壊しを始める。跡地利用についてはサテライト型老健施設、点在する同会グループ事業を集約させた福祉施設などを予定しているという。【3月8日号タイムスFax】