県医療審議会(関隆教会長=県医師会長)は10日、25年度の県内の必要病床数は1万6839床などと推計した県地域医療構想案を阿部知事に答申した。県内に10ある各医療圏の病床数推計値を基に算出した参考値であり、県の病床の削減目標といった性格を持つものではなく、県に稼働している病床を削減する権限もないとした。
在宅医療などの必要量は1日あたり2万5382人と見込み、13年度と比べて2割ほどの増加となった。
将来の医療提供体制を実現するための施策としては①病床機能の分化・連携②在宅医療などの体制整備③医療従事者・介護人材の確保・養成-の3区分があるが、関会長は「国は①を重視しがちだが、一つに偏らずにバランスよく予算を確保してもらいたい」と述べた。
策定委員からは、「これからの地域医療構想の中でソーシャルワーカーの役割は大きい。県として市町村のソーシャルワーカー確保の状況や各病院や施設における人数の確認をしてほしい」といった要望が出た…【2月14日号タイムスFaxに掲載】