丸の内病院(中土幸男院長)は1月から高齢者の身体機能を測定し、医師や理学療法士などの多職種が連携して運動機能の改善を支援するロコモフレイル外来を開設し、1カ月が経過した。患者は現在、約20人、健康に関心の高い70代後半~80前半で、男女比は3対7という。中土院長は整形外科とリハビリの運動器スタッフが充実していることから、「資源(スタッフ)は医療だけでなく予防にも有効に活用し、地域に還元していく」と話している。
同外来は完全予約制で、隔週金曜日に整形外科の外来で行っている。高齢者の筋力や筋量などの身体機能を測定し、検査結果を医師が評価して運動処方せんを発行する。運動処方せんに基づき、看護師や薬剤師、理学療法士、栄養士などの多職種が連携し、肺機能と心臓機能も連動させて運動機能の改善を図る。改善に向け、床掃除など日常生活での運動や早歩きなどの高齢者に安全な有酸素運動を行う。機能改善などの再評価は3カ月に1回実施していく…【2月13日号タイムスFaxに掲載】