薬剤師として働いた経験を持ちながら、出産や育児などで現場を離れた人の職場復帰を支援するため、県薬剤師会が座学と実習を組み合わせた研修事業をスタートさせた。6日に中信地区で行った座学研修を皮切りに参加者の希望に応じて県下5地域で薬局実習や病院実習を行う。子育て中の人が参加しやすいよう、必要に応じて託児も実施する。
7日に県薬剤師会会営薬局で行った薬局実習には、育児休暇中で今春職場復帰するという遠藤賀子さんが参加。処方せん監査や薬歴の記載、レセコンの使い方などのレクチャーを受けた。出産前まで病院薬剤師として勤務しており、4月から時短勤務での復帰が決まっているという。「1年間、仕事から離れていたため感覚を忘れてしまった。子どもを預けながら研修ができるのはありがたい」。
復職支援実習は北信、東信、中信、伊那、飯田の各地域で実施。座学は▽薬剤師を取り巻く最近の動向▽安全管理・感染症の知識▽新薬など最新の話題-など数項目にわたり、講師は県薬の理事をはじめ各地域の病院薬剤師らが務める。実習を含め、近い将来に職場復帰を目指す人など13人が参加する予定だ。【2月8日号タイムスFaxに掲載】