国保特定健診の受診者に、併せて歯科健診を実施し、全身の健康状態と歯科疾患の関係を探ろうと塩尻市で行われている研究事業で、初年度の2014年度が終わり、歯周病が重度化するほどメタボリックシンドロームと判定される割合が高いことを示唆するデータがまとまった。歯科健診と分析に当たる信大医学部歯科口腔外科学講座の栗田浩教授は、16年度まで続く研究を通じて、「最終的には、生活習慣病の予防に役立つような成果を得たい」と意欲を示している。
研究は、同講座と塩尻市、塩筑医師会、塩筑歯科医師会が連携協定を結び、14年度から3年間実施。特定健診の際に、任意の歯科健診を行い、両方の結果を分析する。28日、塩尻市内で初年度の報告会が開かれ、栗田教授が成果を報告した。(山浦圭一)