相澤病院(相澤孝夫院長)は26日に会見を開き、パーキンソン病患者の脚橋核(脳幹の一部)に対する脳深部刺激術を実施し、患者の歩行障害を大きく改善させることができたと発表した。一般的に行われている脳深部刺激術の中でも、脳深くに位置する脚橋核への電極の植え込みは、手術自体が難しく、県内初、国内では2例目になるという。
脳深部刺激術は、障害に関係している脳内部位に電極を留置し、微弱な電気刺激を与えることで症状を改善させる治療法。バッテリーを胸部に植え込み、リード線で電極とつなぐ。
神経内科統括医長の橋本隆男氏によると、一般的なのは、運動回路に関連する大脳の「視床下核」や「淡蒼球」に電極を植え込む術式で、2000年ごろに始まり、国内では年間500件ほどの症例がある。(2015.3.27)