安曇野赤十字病院の澤海明人院長は26日の運営協議会で、31日付で院長職を退き、後任に副院長の中野武氏が就任することを報告した。4月以降、澤海氏は整形外科の診療に専念する。
澤海氏は2009年に院長に就任。同院によると、脊椎関連の手術を年間約120件こなす傍ら、院長を務めてきた。同院の特長であり、全県から患者が集まる整形外科だが、昨年12月に常勤医師1人が退職し、4人体制に縮小。患者の需要に応えられなくなることを懸念し、診療に専念したいと退職を申し出たという。
澤海氏は65歳。日本赤十字社の院長職の定年は70歳で、5年早い退職となる。4月以降は診療を中心としながら、介護・福祉関連部門である医療社会事業部の部長を務める。(2015.3.26)