大分大学医学部麻酔科学講座集中治療部の後藤孝治氏は、近年の心臓手術では患者の高齢化に伴い、術後に急性腎傷害(AKI)を発症する患者が増えているとした上で、術後早期にCRRT(持続的腎代替療法)を導入することで生命予後改善効果があると述べた。10月10・11の両日、都内で開かれた第25回日本急性血液浄化学会学術集会のランチョンセミナーで「心臓手術関連急性腎傷害(CSA-AKI)とCRRT」と題して講演したもの。
後藤氏は、心臓手術に関連したAKIはCSA-AKIと定義され、患者の5~28%に認められ、周術期の合併症と死亡率を増加させ、さらにCSA-AKI患者のうち1~5%は腎機能代替療法が必要だと説明。大分大の2007~09年の調査で、CSA-AKI患者に術後1.36日平均の早期にCRRTを導入した場合の院内死亡率は15.0%で、術後2.91日平均で導入した場合の院内死亡率27.9%を大きく下回ったと述べた。
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