相澤病院が陽子線治療を開始 まず前立腺がんの11人に

 長野県松本市の相澤病院(相澤孝夫院長)は9月30日、陽子線治療センターでの陽子線治療を開始した。まずは、11月中旬ごろにかけて前立腺がんの患者11人に対し自由診療で治療を行う。この実績をもって先進医療の届け出を行い、来年1月ごろの先進医療移行を目指す。同日開設式を行い、相澤院長は「他の治療とも組み合わせることで治療成績を上げていけるよう、積極的にチャレンジしていきたい」と決意を述べた。
 同院の陽子線治療装置は、加速器(サイクロトロン)とガントリを上下に配置することで省スペースを実現した「世界初」(同院)の方式を採用。初の試みだけに思うように準備が進まなかったこともあり、開設式で相澤院長は「ようやく」と胸をなで下ろした。また、甲信地域初の導入であり、「当院だけでなく、県内や山梨県も含め大勢の患者に使っていただけると思う」と語った。
 陽子線治療装置の稼働は全国で10施設目。(2014.9.30)

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