長野県は21 日、福島県立医科大医学部地域・家庭医療学講座主任教授で信州型総合医アドバイザーの葛西龍樹氏を招き、信州型総合医指導医研修会を開いた。来年度開始分として信州型総合医養成プログラムの認定を受けた19 病院の担当者が出席。家庭医療学の考え方や、基本領域の中で19 番目の専門医となる「総合診療専門医」の動向について、葛西氏が解説した。
「家庭医は患者中心の医療の方法を理解し、実践できる専門医だ」。葛西氏はそう強調し、家庭医の役割を、▽特定の疾患や特殊な技術ではなく「人間」を診る▽病気のコンテクストを理解しようと努める▽患者と接触するすべての機会を疾患の予防や健康増進の機会と考える―などと説明。家庭医は地域全体を見渡し、地域内外のさまざまなサービスのつなぎ役を担うべきだと訴えた。
さらに、「(病院や診療所など)働く場所に関係なく、世界標準の家庭医であること」が重要だと強調した。
講演後、出席者からは「総合診療専門医」に関する質問が多く挙がった。「外科医としてずっと歩んできた医師でも、総合診療専門医になれるようになるのか」との質問には、「そこはまだ議論が進んでいない」としながら、後期研修医に限ることなく、希望者には教育によって資格取得の道が開かれているような制度設計を望んだ。
また、総合診療専門医は2017 年度からの研修開始とされているが、「最初は目指す研修医が多くないかもしれない。魅力や他の18 領域との違いをアピールすることも大事」と語った。
県は、信州型総合医養成プログラム認定病院同士の情報交換の場として連絡会を設置しており、研修はその一環。
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