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2009年11月27日

その研修、指導者は本当に適任か!

 病院の業績を劇的に向上させるバランスト・スコアカード(BSC)の研究会で、大学教授に、BSCによる成果は病院長のリーダーシップ次第とはいえ、指導にあたるコンサルタントの力量にも大きく左右されるのはないかと尋ねた。「戦略マップが抜けたBSCを導入している例がある。教える側が理解していないのではないか」と教授は嘆いた。SWOT分析もKJ法も、指導者が真に手法を理解していなければ分析ごっこで終わり、研修費は水泡に帰する。学生時代、川喜田二郎氏とともにKJ法開発に関わった教授からKJ法の特訓を受けたことを思い出した。作業が終了するまで飲酒と入浴は禁止。これがKJ法の鉄則という。なんで?「集中力がとぎれ、発想に支障をきたすから」。あまたある分析手法や組織活性化手法に、V字回復をかけて相応のコストを注ぎ込む時代。指導者が適任かどうか、よくよく見極めないと。(山下公園)

2009年11月26日

子育て女医が働ける性差医療の現場

 女性特有の疾患に全人的医療で取り組む性差医療の現場をいくつか取材した。女医が一様に言うのは、「勤務医の過酷な生活では、子育て時には不都合がある」それで「問診などをじっくり行う性差医療に共感した。自分のペースで性差医療を提供するのは医師のQOL向上につながる」というもの。クリニックを開設したある女性医師は、子どもの運動会休暇など、子どものライフサイクルに合わせた休暇制度をつくり、ローテーションで3~4名の女医とクリニックを運営している。たまに全医師が出勤しない日も出てきてしまうという。しかし女性クリニックは予約制が多いので、何とか調整して運営しているようだ。「戻ってきたいと言っている医師の席は、必ず用意して待っている。ただし経営上なんとか黒字という現状で、産休は待てるが、育休は待てない」とは同クリニック理事長の言葉だ。産休に入る女医に対する姿勢を明示し、離職させない。こうした離職防止策と柔軟な対応が、今後ますます医療機関に求められてくるだろう。(suzie)

2009年11月19日

介護への人材供給は、アフターフォローも用意せよ。

 雇用創出の場として「介護」が注目を集めている。政府の緊急雇用対策でも「緊急雇用創造プログラム」の一環として、働きながら資格を取得できるためのプログラムを作成、各都道府県に事業費として補正予算を組むよう呼びかけている。
 介護職員が慢性的に不足している現在、人材育成に投資することは結構なことであり、理念についてケチをつける気も毛頭ない。しかし、「3K職場」と呼ばれる介護現場へのネガティブなイメージの払拭も、同時に行われるべきだろう。雇用に結びついても、職場に魅力を感じられなければ、「他に仕事がないとはいえ、自分は一生この仕事をしなければいけないのか」と精神的に病んでしまう可能性もある。介護職は、利用者(顧客)個々人のニーズを汲み取らなければいけないのでマニュアル化できる範囲も限られ、また介護分野そのものが発展途上のため目指すべきロードマップもない(だからこそ面白い、ということも事実なのだが)。人を送り込むだけでなく、その後のフォローも国が面倒を見る必要が国にはある。(ハマッコ)

2009年11月12日

在宅医療の達成感

 病院経営者が集う勉強会で、ある副院長が在宅医療について講演をした。自宅での看取りは病院と違い、家族も医師も看護師も、みな達成感を抱くという。「一同がやれるだけのことをやって、無事に見送れたという心境になるんです」。この講演内容を在宅医療に力を入れている開業医にぶつけたら、我が意を得たりと饒舌に声を弾ませた。「その通りや。家族の表情はだいたい泣き笑いやな。患者さんが亡くなって不謹慎かもしれんが、ときには僕らも家出た瞬間に『ヤッター!』という気になるもんやで。ホンマ、在宅医療はええよな」。医療費抑制策としての在宅医療促進とは異なる次元でも、在宅医療を考察したい。死生観の問題ゆえ、あるべき終末に結論は出ないが―。(ひまわり公園)

2009年11月05日

与党議員よ、自覚を持て

 新政権が発足し、臨時国会も始まった。にもかかわらず、いまだに副総理が「官僚は所詮ペーパーテストの成績が良いだけの人間の集まりで、役にたたない」などと発言し新聞に掲載されている。野党時代から、民主党の官僚に対する見方に批判的なニュアンスがあったが、与党となったからには彼らを「使いこなす」ことをまずは行わなければならない。従来と全く感覚のことなる上司に従わざるを得ないうえに、事を始める前から「役にたたない」などと言われては、権限も収入も同世代の民間企業勤務並みの若手官僚は、どこにモチベーションをおけば良いのか。
 臨時国会開催前に、ある民主党の1年生議員が某テレビ番組で、「自民党政権下の社会構造を変えれば、マニュフェストは全て実現できる」と発言していた。新入社員が入社早々に、「会社の組織だけでなく、業界の収益構造や外部環境、顧客層も全て変えて、全く新しい会社にすれば、業界のトップに立てる」と言っているように聞こえて、虚しかった。それでも彼は官僚組織の「上司」であるのだから、当然官僚は従わなければならない。慣れない政権運営を行う上司に振り回されても踏ん張る官僚の姿を浮かべると、ねぎらいの言葉をかけたくなる。(ハマッコ)