HOME > 医療トピックス[長野県版] > 合併症と介護が喫緊の課題に  県内HIV感染症、新規患者は中高年多く

医療トピックス[長野県版]

合併症と介護が喫緊の課題に  県内HIV感染症、新規患者は中高年多く

医療タイムス 長野県版 2017.11.16 
医療ニュース
 HIVに関する知識の普及や、早期発見支援を考える機会とする「感染症医療従事者等研修会・HIV早期発見支援講座」は11日、長野市内で開き、エイズ治療拠点病院関係者ら約80人が参加した。長野赤十字病院医療社会事業課の河村雅宏氏が県内の患者状況を報告し、患者数が減少している一方で、新規患者は50歳代以上の中高年齢者が増えていると指摘。患者の高齢化に向けて合併症の増加や介護問題が喫緊の課題になるなどと話した。
 2015年までの県内のHIV感染者・エイズ患者累計報告数は499人で、全国では多い方から11番目。全国的にみても少なくない数字だが、近年の届出数は減少傾向にある。一方、新規患者は中高齢者が多く、特に50歳代以上では、すでにエイズを発病している「いきなりエイズ」の割合が相対的に多い。
 河村氏は、こうした県内の状況と合わせ、15年7月から12月にかけて県内のエイズ治療拠点病院と県が実施した患者療養状況調査の結果を紹介。県内患者は佐久総合、信大、信州医療センター、長野赤十字、松本の各病院にほぼ均等に受診していることや、8割以上が病名漏れの不安を抱えていることなどを説明した。また、50歳代以上の患者が半数以上を占めることから、合併症や介護が喫緊の課題になると指摘。在宅・施設サービスでHIV、エイズ患者の受け入れ環境作りを進めていく必要があるとした。
 研修会ではほかに、緩和ケア病棟でHIV患者を受け入れている愛和病院の山田祐司院長が講演。受け入れを決めた当初は職員の抵抗感や不安が大きかったと振り返り、学習会の開催や拠点病院との連携強化により8人の患者を受け入れた経験を紹介した。
 患者の高齢化が進む中、一般の医療機関や施設での受け入れが増えていくとの予想に対し、山田氏は「困っている人に手を差し伸べるのが医療の原則。HIV患者は特別な存在ではないと施設内で教育する機会を設け、皆が同じ志を持って取り組むことが大切だ」と呼び掛けた。
 研修会は県と新潟県が主催、県医師会と県エイズ治療拠点病院等連絡会が共催した。【11月17日号タイムスFax】
この記事の完全版をお読みになるには、試読・購読の手続きをしていただく必要があります。
試読する 最新号から1ヶ月間無料でお届け 購読する 定期購読のお申し込みはこちら
※試読・購読は最新号からとなります。当該の記事につきましては、在庫状況
 などに応じ、媒体もしくは記事部分のみでのお届けとなります。
ページの先頭へ戻る