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医療トピックス[長野県版]

統合失調症、ゲノムは構造変化 南信州渓流Fで西川教授

医療タイムス 長野県版 2017.04.25 
医療ニュース
 飯田病院(原重樹院長)は22日、「自閉症スペクトラム」をテーマに第10回南信州渓流フォーラムin飯田を同院で開き、医師や看護師ら131人が参加した。
 特別講演は、東京医科歯科大学大学院精神行動医科学分野の西川徹教授が「統合失調症の情報処理障害と発症臨界期の分子メカニズム」をテーマに話した。
 西川教授は統合失調症について、「遺伝子そのものには異常はないが、ゲノムは配列を変えずに構造を変え、脳機能制御に重要な時期にその構造を制御する部分が異常となり、機能しなくなることで発症が起こると考られる」と話し、「タンパク質をコードする遺伝子の異常は、例えばパーキンソン病が特定の時期に発症することについて説明できる」と説いた。症状発現の分子メカニズムが明らかになりつつあるとし、今後については、「非コードの遺伝子などを研究し、ゲノム高次構造を整理できれば、発症時期の説明ができるだろう」と予測した。
 このほか、「自閉症スペクトラムを考える」をテーマにしたシンポジウムと一般演題3題の発表があった。
 同フォーラムは2008年から毎年4月に開き、第1回のテーマは「うつ病」だった。【4月26日号タイムスFaxに掲載】
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